台風直撃の日に取材なんて(泣)
雨にも負けて、風にも負ける霧薔薇です。
7月28日の土曜日に遂行された今回の業界人観察。実はこの日、関東地方に台風が接近しており、朝から不穏な雰囲気が漂っていた。雨も降ったり止んだりを繰り返す。風も強く、傘なんか役に立たない・・・そんな日。そんな日に取材しろなんてHAZUSEのTOY君は鬼だと思う。ただ依頼された仕事はキッチリこなす、これが大人です。
今回取材するのは・・・
前回は、赤い戦士ことライバーロックを取材しましたが、今回はライバーの弟分にあたるC.Cさんが対象となる。アルファベットの「C」がふたつ重なって、読み方は「シーシー」。イメージカラーは黄色!ここ数年の肉体改造で、心もカラダも逞しくなったC.C。
■PROFILE
C.Cもライバー同様、関東近郊を飛び回っているパチスロ愛に溢れた戦士。ライバーの堅い立ち回りに対し、C.Cは状況よりも楽しさを優先するクセがある。
立ち上がりこそ慎重になるものの、後半戦では欲が勝ることもしばしば。ポジティブに捉えれば、楽しさ優先の立ち回り。今回の観察中にも、そんな一面が現れるのか注目したい。
彼は元々、パチンコパチスロ業界出身。ホール側の人間だ。しかも業界歴はかなり長い。パチンコバブルと呼ばれた時代も経験している。だからこそ、全体を俯瞰して物事を言える。
開店前の恒例行事!
今回C.Cが訪れたのは、神奈川県川崎市にあるパーラースターさん。時刻は8時30分。控室を出る直前のC.Cは、抽選人数を気にしていた。
この日の天候が朝イチの並びに影響を与えることは、間違いない。当日の設定状況が明確にされていないのも、ユーザーの足を踏みとどませる要因。その点も、不安を重ねる要因なのかもしれない。
実際に抽選に参加した人数は30名足らず。普段の土曜日に比べれば上出来だろうが、欲を言えばもう少し並んで欲しかったとC.C。状況調査を行う上で、稼働人数は多い方がデータは集まりやすいからね。
本番開始!いざ店内へ!
入場前のわずかな時間、C.Cと話す時間があった。
ホールの印象を訊ねると「管理者がよくなった」と、即答。この手の質問をした場合「出玉が凄い」とか「設定入れてる」とか、概ねそんな返答がお約束。でも、今日のヒーローは目線が違う。
彼は「高設定をポンポン入れるのがいい店舗」とは思っていない。「安定した店舗運営」を、継続できるのがいい店舗だ、と語る。一時の勢いだけで経営が成立しないってことを、身をもって体験している。C.Cが言う「管理者が~」とは、経営全体に触れているのだろう。ただこの日は、最後尾からゆったりと入場をかますC.C。この自信はどこからくるのだろうか?
稼働が集中したのは、あのエリア!
バラエティコーナーが活発な動きをみせているのは、地元ユーザーからの情報。
確かに前回、ライバーロックを観察した際にも、そんな傾向があった。その後も気になって出玉情報などを眺めていたが、バラエティコーナーから突飛なスランプグラフや特賞回数などが拝めた。プッシュされるエリアは、ここが最有力。
対象エリアの抽出において、C.C的には別の角度で考えていた。設置台数の多くを占める各種ジャグラーや、メイン機種と思われるバジリスク~甲賀忍法帖~絆は、定期的にみどころ満載。だとすれば、残るはバラエティ?的な推測が成り立つ。いづれにしろ、ユーザーとの意見は合致。
そんなバラエティコーナーも、もはやこの時間では機種選択の余地はナッシング・・・余裕のC,Cはどこに向かうのか・・・。
勝負の台を確保!え・・・そこ?
入店し、10分以上経過してもホール巡回を繰り返すC.C。確保する遊技台を探すというよりも、ユーザーがキープした台が気になっている様子。どうやらバラエティコーナーをセグメントしているみたい。
バラエティのどの列か、台番末尾は?縦のラインは?ノーマルなのかAT機なのか?・・・
様々な仕分けを行うが、そこそこの稼働がある為、ハッキリとした傾向が導き出せない。
そんな作業に飽きたのか、それとも我慢できなくなったのか、C.Cも遂に本日の1台をキープ。
その台はまさかのパチスロ 大海物語4。
比較的ノーマルタイプに近い機種を選択するのが彼の特徴。過去に一緒に仕事をしていた時も、沖スロにやたら精通していたからね。新台が入った時なんか、真っ先に打ちに行ってたのを思い出す。
そんな背景もあり、この選択。だが、あまりホールに設置されておらず、過去に遊技経験もない感じ。おもむろに機械の情報をネットで検索するC.C。ひと通り中身を確認しつつ、いざ実戦!
出だしは順調。下皿とドル箱を行きかうメダル。俗に言うモミモミ状態が続く。出玉がすべて飲まれた後、気分転換も兼ねての食事休憩に突入するのであった。
ランチタイム!
午前中の実戦を終え、区切りのよいところで席を離れる。ヒーローも空腹には勝てない。
食事に関してもストイックなC.Cは、口にするものも限られている。食生活においては、パチスロ以上に神経を使っている様子。休憩中の話題は、肉体改造のハナシが中心。そこを強引に割り込んで、現在までの収支を訊ねると「少し負けてる」とのこと。ビッグボーナス1回で取り戻せる範囲なので、午後からも今の台で遊技は続行するらしい。
後半戦!
お腹は満たされたが、ドル箱は満たされない。相変わらず、出玉は出たり入ったりを繰り返す展開。定期的に座席を離れ、島全体、エリア全体、ホール全体を見渡すC.C。少しでも情報を得たいのだろう。彼の使命は、この日に何が行われているのか察知すること。それを次回の来店に活かすこと。
単日だけでは終わらないホール攻略だ。
そんな中、やはり目立つのはバラエティ。
【パチスロ アクエリオンEVOL:268番台】
そこからの3台並びが盛り上がる!この周辺が盛り上がりポイント?
該当台以上に、各所で盛り上がりをみせたバラエティコーナー。
【戦国乙女~TYPE-A~:303番台】
【パチスロ 攻殻機動隊S.A..C. 2nd GIG:294番台】
【クランキーセレブレーションCE:286番台】
この後も、遊技と巡回を交互に繰り返すC.C。終日を通して慌ただしさは変わらない。自分の台に集中できないのは少しかわいそうだが、彼からすれば、これも恒例行事なのだろう。
15時を経過して、いよいよ台風が迫ってきているとの情報。自称、設定⑤のパチスロ 大海物語4と対峙するには、少し時間が足りないのか。いつもより少し早いが、撤収の準備を開始する。
この日の検証結果だが、見出しの通り、ハッキリとした結果を残すことはできなかった。
明確なのは、バラエティコーナーに出玉が集中していたこと。また、3台連続横並びで出玉を盛っていたポイントも気になる。いづれにしろ、追跡調査が必要になるのだろう、とC.C談。
取材を終えて
観察を終え、次の目的地へ向かう準備を整えるC.C。そのわずかな時間ではあるが、C.Cと本音で語り合うことができた。
「すべてが手探りだった」と漏らすヒーロー。確かにそうだ。なんのヒントもないまま、丸腰で挑むカタチになってしまった今回の台風直前GIG。
それこそ「仲間(ユーザー)の意見」がなければ、成立しなかっただろう。自分の意見を抱えていても、それに同意してくれる仲間の存在が必要となる。疑心暗鬼の状態では、精神的に弱くなるからね。それは、パチスロでも現実社会でも同じ。
今回の観察ではC.Cという人物を通じ、パチスロは機械知識だけでなく、ホールの戦略や意図を読み取ることが重要、ということを。また、仲間の存在が極めて重要、ということを改めて認識した。
いつかまた、会えるよね!グッバイヒーロー!