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【業界人取材】設定機ぱちんこの未来①

pachinko
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ぱちんこ設定機について考える

pachinkoついに設定付きのぱちんこがホールに登場しました。

「出率」や「設定段階」等、様々な噂が飛び交っていましたが、現時点では既存の機種に設定をつけた比較的大当り確率が高めのものが多いようです。

その昔、ご存じの方もいるとは思いますが、ぱちんこ設定機はホールに存在していました。その設定は基本が3段階、設定1が一番甘い設定で、今とは少し内容が違っていました。数十年ぶりに登場した“新”ぱちんこ設定機は、果たしてどんな開発仕様になっているのでしょうか。

今回はHAZUSE編集部にご協力いただき、設定機ぱちんこに関する質問を集めてもらい、その質問を元に、今後登場する機械でどのくらいが設定機になるのか?パチスロとの設定の違いは?など

集まったいろんな質問を、私バリンコンが長年の知人である開発会社社長に聞いてみたいと思います!

ぱちんこ設定機はどこまで調整可能なの?

 

今回お話をお聞きした方

京田銀次郎
<京田銀次郎>
長くぱちんこの開発に携われていた生粋の開発者。機種名は言えませんが、誰もが知っているギミックの生みの親だったりします。現在は開発だけでなく、様々な分野で活躍されています。

[voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]お久しぶりー。相変わらず忙しそうで。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]会社近くまで来てもらって悪いね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]いえいえ、忙しいのにインタビュー受けてくれてありがとう! もう銀次郎とは付き合い長いので、取材もフランクな感じでいいかね?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]OKOK。答えられるものなら何でも答えるぜ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]では基本的なところから。そもそも今回のぱちんこ設定機は、どの程度まで設定を調整できるの?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]現時点では単純に“低確率と低確率に準じた高確率”のみだね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]例えば設定1の低確率300分の1で高確率が30分の1だったら、設定6は低確率150分の1で高確率15分の1、というように単純に数字を比例させるだけ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]小当たり確率や大当り解放時間とか、メイン制御部分の確率は、設定で差はつけられないよ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]それはパチスロみたいに〝設定が良い方が小役が落ちやすい〟みたいなことができないということ?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]そうそう。小役のように出玉に絡む部分はダメなの。大当り確率と特定の演出で差を出つけるって感じ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]わかりやすい仕様なのね。いま登場している機械は設定要素を液晶内で示唆してるけど、どの程度までOKとかあるの?[/voice]

例:前兆チャンス目予告-2・4・6や1・5・7のバラケ目で設定2以上
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[voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]やろうと思えば、液晶以外にランプとか台枠を光らせたりも出来るんだけど、どこまでの示唆が現状の規制の範囲で可能なのかは、どこも探り探りだね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]そうなると、純粋に大当り回数で設定を推測すると思うんだけど、かなりの試行数がないと分からないよね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]そうだね。どの程度の設定差で、客滞率や出玉に差が出るかは、メーカーもまだ様子見段階だから、極端に大当り確率に差がある機種はまだないよね。設定差が結構あるのはカイジくらいかな。[/voice]

P弾球黙示録カイジHIGH&LOW ざわ・・・Ver.の設定毎の大当り確率
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※HAZUSE調べによるものです。

[voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]今登場している機械くらいの大当り確率差だったら、顕著に大当り回数で差は出なそうだよね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]その辺も先ずはユーザーに、設定機ぱちんこに慣れてもらうのを待つしかないね。それまでは様子見といった所かな。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]差玉の基準もパチスロと違うんだよね?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]そうだね。現時点で、ぱちんこ設定差玉の上限は、133%(10時間試射試験)と、最大差玉はパチスロより多いけど、そもそもの試行回数が違うからね。設定6でもぱちんことパチスロの出玉はイコールではない。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]133%って聞くと。スロッターはびっくりするけど、ぱちんこ打ちは出玉率よりその機械個々の継続率や出玉数を、気にする人が多いよね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]ぱちんこ打つ人からすると、出玉率って結構どうでもいいんだよね。実際ホールに置いてある設定機のスペック表にも、出玉率なんてほとんど載ってないでしょ?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]私も先ずは大当り確率を確認するかな。出玉率って言われても、ぱちんこだと、どのくらい差が出るのか想像しにくいかも。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]ちなみに今回の設定機は、何段階まで設定可能なの?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]設定なし~MAX6段階で、機械によって変えられるよ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]ただ設定が多いほど型式申請の実射試験も多くなる=試験代や時間がかさむから、その辺はメーカー側も悩み所だよね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]そもそもの設定数が少ないと、設定機の特性も出にくくなるね。ちなみに・・・型式申請の実射試験て1回いくらくらいするの?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]今は1回150万くらいじゃない?ちなみに1回で検定クリアできる機械ってあまりないからね。10回以上試験する機械とかもあるよ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]ひぃぃ!ぱちんこ開発って本当にお金かかるのね…。[/voice]

今後の設定機の普及

pachinko[voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]ズバリ!今後もぱちんこ設定機は増えていくのかな?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]今後登場する機械は、2種以外、いずれほぼ設定機になると思うよ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]それは意外!理由は?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]ホールからの要望かな。現在は規則として、釘を調整出来ないからね。そこで設定の出番となる訳。各台のメリハリをつける要因としてちょうどいいのよ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]今後は現状のMAX機くらいの設定機も出ると?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]もちろん。現時点でも320分の1まで設定機の開発は可能だよ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]なるほど。でも設定機の繋がりで言うと、以前から噂されてる封入式ぱちんこの登場も近いのかな?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]いや~、それはまた設定機とは別格に壁が厚いから、ホール登場はまだまだ先じゃないかな。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]ぱちんこっていう機械の中身は、実は権利の塊みたいなもんなんだよね。その形を変える封入式を作ろうとすると、その形一つ作るにも、各社の思惑が透ける訳よ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]うっ、何か生々しい話だね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]みんなが一つの思惑に上手く進めばいいけど、中々足並みは揃わないと思うんだよね~。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]それ以外にも・・・玉の循環から何から、その機械自身でこなせる封入式が登場することで、今のぱちんこ機のパーツ屋さんや、周辺機器メーカーの仕事を奪う事になるから、業界も封入式ぱちんこの導入には、かなり慎重になると思うよ。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]確かに、ホールの形態自体が変わりそうだね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]でしょ。ホール全体を改装する必要性が出て来たら、その資金が無いホールは閉店する。そしてこの時代、そんなホールはきっと少なくない。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]そうやって聞くと、かなり実現は遠そうだね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]それでもいずれは出るとは思うけど、いくつかの思惑にそった形として、複数の封入式が出来るかもね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]ユーザーにとっては封入式になることのメリットが、まだよくわからないから、正直登場は急がなくてもいいんだけどね。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]ちなみに・・・封入式以外に、昔あったスキップ機能が復活する可能性とかはないの?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]それは無いね。風営法の規則に、『あらかじめ定められた変動時間』という記載内容に変わったことで、プレイヤーが任意に時間を縮めることが出来なくなったの。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]残念(涙)
ホールにあった時は、めちゃくちゃ打ったな~。[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/04/1-4.jpg” name=”バリンコン” type=”r line”]あと、現在開発可能な遊戯機の種類としてはどのくらいあるの?[/voice] [voice icon=”https://hazuse.com/wp/wp-content/uploads/2018/09/small.jpg” name=”京田銀次郎” type=”l”]アレパチ、雀球、ぱちんこ、パチスロの4種類かな。個人的にはゲーム性の荒い機種に偏らず、いろんなタイプの機械がホールに並んでてほしいけどね。[/voice]

前半の取材内容を振り返って

色々噂されていたぱちんこの設定機ですが、蓋を開けてみれば単純明快、設定示唆要素をがむしゃらに探すような仕様ではありませんでした。ぱちんこの基本的な「大当りを楽しむ」という遊技方法は変わらないと聞いて、安心された方も多いのではないでしょうか。

次回は、業界の展望や、ぱちんこの新たな楽しみ方についてなんかも聞いてきましたので、お楽しみに!

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